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2012.1.21「演奏家のための身体法──ディスポキネシス」について紹介 於:東京芸術大学第1回Dコンサート
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2011.12.20 日本芸術療法学会にて講演「演奏家と身体」 於:東京芸術大学

ディスポキネシスとは


私たちは演奏家としての成長過程で、調和したエネルギーと不調和なエネルギーの違いを学ばなければならない。
それは私たちの人間性や能力など内的な状態と常に関わっている。
自己観察は、自分自身と、隣人と、聴衆と、生徒と関係していくために欠かせない一つの能力である。
自己観察を通じて、自分の存在を認識することによって、自己価値(自信)の感覚は育っていく

──クラースホルスト

からだへの気づきを深め、からだ本来の力を取り戻します

ディスポキネシス(Dispokinesis)は演奏するときに身体や表現に起こる様々な不調和を解決するために、1960年代にオランダの理学療法士クラースホルスト(Gerrit Onne van de Klashorst)によって創設された音楽家のための身体法です。
ディスポキネシスのもっとも大事な考え方は、からだの調和状態を一方的に教えたり、不調和を無理に矯正しようとするのではなく、知らず知らず行っている動きや、無意識になっている自分自身の身体感覚に「気づく」手助けをしながら、からだ本来の力を取り戻していくということです。
私たちのからだはそれぞれ、長さも強度も違います。また成長してきたプロセスも、誰もが一度きりのオリジナルのもの。表現したいと感じている音楽的なイメージも個々に異なるものです。ディスポキネシスはこのような個々の違いを尊重し、演奏するための「からだ」の準備を整えていきます。

演奏するための「程よい緊張感」とは

演奏するためには重心が安定して、緊張感とリラックスのバランスが程よいと感じられる感覚が大事です。
多くの演奏家は、うまくいっているときには「地に足がついて」「どこか腹の辺り」が安定している感覚を感じています。このいわば重心が安定している感覚は、漢方や日本の伝統的な芸能・武術などでも「臍下丹田(広辞苑では「へその下3寸のところに集中して意識を集めると物事がうまくいく」と説明されています)」と呼ばれるような感覚とも共通しています。

ディスポキネシスの『姿勢と動きの本来の姿(Urgestalten von Haltung und Bewegung)』と名づけられた基本エクササイズでは、まずこのような安定した重心の感覚を学びます。そして、からだ本来の力がより効率的に発揮できる安定感・安心感をつかむことで、不要な緊張から解放されて伸び伸びと自由に動けるようになります。

このエクササイズは理学療法の理論に則って構成されていますが、その根底には「人間の赤ちゃんが生まれてから立って歩き出すまでの過程を再経験する」というコンセプトがあります。
赤ちゃんは誰からも教えられなくても好奇心旺盛に試行錯誤を繰り返し、時間をかけて歩けるようになっていきます。
そのプロセスには、自分のからだと周囲の環境との関係について、自然な学びが詰まっています。
エクササイズは仰向けの姿勢、四つ足、床に座る、イスに座る、壁立ちする、など、シンプルな姿勢と動きで構成されており、無理な動きも痛みも伴わないため、誰にでもすぐできます。

ごくごくシンプルな動きを、からだの感覚に注意を向けながら練習することによって、本来の姿──生まれたときに持っていた好奇心に満ちた自発的なからだの感覚──を取り戻し、演奏中には気づきにくい無意識の自分の動きのパターン(癖)に気づくようになります。
長年に渡って慣れたからだの感覚や動きのパターンに対する小さな気づきの積み重ねは、習慣化された自分自身の行動のパターンや、「・・・しなければならない」という無意識の思い込みに気づかせてくれるきっかけになり、新しい選択肢や表現の可能性を拡げる大事なきっかけになります。

身体感覚と音楽をつなぐイメージを見つける

自然な(ラクな)動きの感覚は、その人自身の感覚として理解できないと意味がありません。

自然な身体感覚と音楽的な表現をどのように結びつけるか、個々の演奏家の主観的な感覚やイメージを尊重しながら見つけます。
演奏家によっては、音楽的に表現しようとすると強ばってしまったり、特別なテクニックに不自由感を感じている場合も多いのです。
ディスポキネシスでは、自然なからだの感覚と演奏とのつながりを、その人自身の表現したい音楽的なイメージと感覚を尊重しながら、見つけていきます。

例えば演奏時には緊張で硬直している手も、愛犬の背中をなでるときは柔らかく開いています。その手の感覚で楽器に触れることができると、手が動きやすくラクになります。このように個々の中に無意識に存在する、演奏に適した感覚を見つけ、表現に結びつけていきます。
ディスポキネシスはどのように演奏するべきか、という音色や動作の答えを教えるものではなく、それぞれの演奏家自身の能力をどのように引き出すことができるか、見つけるための方法です。

ディスポキネシス──語源と歴史

ディスポキネシス=自由な動きディスポキネシスという名称は、ラテン語「disponere(自由に使える)」+ギリシャ語の「kinesis(動き・運動学)」という2語から成り、「からだが本来持っている能力を存分に使って演奏するための運動学」という意味が込められています。

ディスポキネシスの創設者であるクラースホルストは演奏家の両親を持ち、自身も幼少よりピアノ、その後ヴァイオリン・チェロ・声楽などを学びました。19歳のとき交通事故のために右手の2本の指を失い演奏家としての道を断念した後に、理学療法を学び、演奏家の障害や演奏技術の問題解決を目指して研究し、治療・教育活動を行ってきました。現在、ディスポキネシスは演奏家の心身の健康を扱う研究機関としてドイツに本拠地を置き、インストラクター養成コースや様々なセミナーを行う他、ドイツ各地の音楽大学や音楽祭等で授業やワークショップを開催しています。